あまり馴染みのない諺ですが
私が好きなので紹介いたします。
意味は、「狩りをする際に
ウサギを見つけてから猟犬を放して
追わせたとしても遅くはないということから
問題が発生した後でも、それを反省して対策を
講ずれば必ず役にたつというものでして
失敗や過ちをした後に気が付いてやり直した
としても、決して遅すぎることはない」という
たとえです。
私の仕事はコンサルタントなので、
改善目標と期待効果を明確にし
成果創出のためのロードマップを
作成した上でお客様との役割分担や
責任の所在をはっきりとさせ
あらゆるリスクを洗い出し
ヘッジ策を講じるわけですが
それでも、当初の青写真通り
すんなり進むことはほとんどありません。
会社方針が急に変わったり
お客様側の責任者が異動になったり
現場からの予想外の抵抗があったりと
まあ、いろんなことが起きます。
特に物流の世界では、どっちかが得をすれば
どっちかが損をするという二律背反な事象が
多々あるので、一筋縄ではいきません。
よって
想定外の問題が発生することを前提として
コンサルを行うようにしております。
そうすれば、問題が発生した場合でも
気持ち的な余裕から高所からの判断も
しやすいですし、決められた期限までに
期待効果以上の成果を創出する可能性も
高まります。
そのために心がけているのが「スピード」です。
全てとは言いませんが、多くの場合は
スピードが遅いことで状況が好転することは
ないと思うんですよね。
よって、プロジェクトの進行はもとより
普段のコミュニケーションもスピードを意識
しており、特にメールの返信は早いほうだと
よく言われます。
もう一つは
「上手くいかないことを織り込む」です。
これも、普段からの心がけなのですが
特に仕組みを大きく変更する場合などは
一発で大きな成果が出ることは稀です。
やはり、人が携わっている以上は
新しい仕組みへの順応が必要ですし
不慣れからくるミスも当然出てくる
でしょうから、予めそれを見越して
計画を立てることが大事です。
そのためにも、あえて問題点を引き出すための
施策や期間をもうけることで
プロジェクト進行の安定性を担保するように
してます。
世の中にはいろんなお仕事があるように
人それぞれ、いろんなお仕事に対する
スタンスがあるかと思いますが
スピードと問題が発生することを前提として
仕事を組み立てるだけでも
心の余裕が持てるようになり、冷静に
大局的な視点で課題解決にあたることが
できるようになりますので
何かの参考になればと思います。
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