約束
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挨拶
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上司・経営者に対して不信感、不安感は何故産まれるのか。(その3)

不信感、不安感

社員のモチベーションを上げるためのテクニカルな本やセミナーは山ほどあり、
私もこれまでに多くの書籍を読んだし、多くのセミナーにも参加させて頂いた。
ただ、実際やってみると、思ったほどの効果が得られないと感じる方が大半であろうと思います。
これが、本やセミナーで得た知見の効果が長続きせずにいる要因だと感じます。

成果が上げられないのはテクニカル的な問題でなく、そもそも「信頼関係が構築できていない」のが問題の本質であると感じます。

「信頼してない人から何言われても心が動かない、だから行動も変わらない。」

それが部下の本音だと思います。

では、その信頼関係をどのように築いていくのか・・・

これは本当に難しい課題だと思いますし、魔法の杖のようにすぐに構築できるものでもないと思いますが、長年の経験から相手のありのままを受け入れることだと感じます。

ある実験によると、

①強烈なリーダーシップを持つリーダーがいるチーム
②チームメンバー全員で絶えず協議しながら、合議制で物事を進めるチーム

で業務生産性を比較したところほとんど変わらなかったようです。

ただ、

③普段から自分の性格をあけっぴろげにでき、それを受け入れる土壌ができているチーム

が一番生産性が高かったというデータを見たことがあります。

やはり「ありのままを受け入れる」ことが信頼感につながり、大きな成果にも繋がるようです。
(あくまでその人の性格や価値観という意味でのことで、すべてを受容するという意味ではありません)

日本は単一民族であるが故にありのままを受け入れる土壌がまだまだ未成熟だと感じます。
それが先進国の中でもホワイトカラーの生産性の低さに現れているようでなりません。

決して成果を上げている人のコピーロボットを作るのではなく、自分とは違う性格、価値観の人を受け入れること。

これが信頼関係を構築し、大きな成果を得るためには重要なのです。