「レッテルを貼る」とは、一面的な見方で型にはめ、評価を下すことを指します。
特に悪い評価を下すときに使われるような気がします。
日常生活でもレッテルを貼ることは多いと思います。
・○○さんは不真面目だ。
・○○のお店は対応が悪い。
・○○の会社はパワハラが横行している。
昨今のニュースでも見聞きしますが、一度不祥事(正確には疑惑も含む)を起こすと、
その人の全人格を否定した上で、過去の功績さえも無かったことにする風潮はレッテルを貼ることが
いかに一面的な見方でしかないのかを物語ってます。
この現象は「レッテルを貼る」ほうが、対象に対する評価がしやすく、
物事に対して深く考えなくて済むから楽なんだからだと思いますが、
それはとても危険なような気がします。
立場が違えば見え方も異なりますし、必ずしも上位者(会社で言えば上司)が、
すべてを把握しているわけでもないのに、感覚的に評価をくだし、それを外部の人に伝達してしまう。
私もコンサルティングさせていただくうえで、上位者にヒヤリングしたり現場の声を聴いたりするのですが、
間違ったことを伝達されることはほとんどないのですが、
発生頻度が極めて少ない事象の出来事だったり、過去の出来事だったりすることを、
さも日常的に行われていることのように感じることが良くないと思うんですよね。
それで、対象の評価を安易にくだしてしまい、その枠内でしか見ようとしないことの現れだと思うので、
どんなに素晴らしいことを行ったとしても、低い評価しかつけなくなる。
それってとても危険で、あくまで現時点のまっさらな目で判断をすることが大事だと思います。
「情報は仕入れるが、先入観は持たない。」
が、対象を適切に判断する切り口になるのではないかと考えているため、
毎週お会いするような方でも、いかにゼロベースの気持ちで接することができるかを、自身に問うております。